2024年6月28日
彼女が10才の時、長い闘病生活の後に父は他界した。
その後、病弱な母と2人で穏やかに暮らしてきたが
結婚の話は、言い出せぬまま気が付けば30才を過ぎていた。
寂静院での婚活開始を母は知ってはいたが
決まりかけた結婚に
「自分の世話は誰がするのか」と母は憂い彼女は悩んだ。
お相手男性は気持ちの大きい誠実勤勉な青年で
清純可憐な彼女の優しさに惹かれ結婚を決めた。
母の症状を見守りながら、環境を急激に変えず
緩やかに結婚を進めようと2人は話し合った。
何処にも誰にもある事情を包みこみ縁は動く。
出逢えた縁を大事に感じて育んでほしい。
娘の幸せの上にこそ、母の幸せはある。
今だから出逢い、今しか決まらぬ縁がある。