結婚式場勤務の折に「今日結婚式の娘の兄がまだ一人でいて、家を出ないで困っています。
顔の広い所でどなたか良い方がいらしたら是非ご紹介下さい」
その言葉にスイッチON。頼まれるとイヤとは言わない言えない性分で「判りました宜しいですよ」と即答。それから頭の中は忙しくご縁組が動き始めた。
結婚式場での何度かの打ち合わせで家族構成や人柄を知り、披露宴司会の打合せでは相応しいお相手の雰囲気が伝わってきた。
3年前に結婚したSさんの妹さんはまだ実家におられるかな?結婚されているかな?そう思いながらの久々にご自宅に伺うと大歓迎して下さった。
世間話から近況報告、そして結婚は考えてはいるけれどお相手がいないとの事で、とても喜んでくれた。
ご本人に逢い「お逢いしてみたら?」に早速お見合いが決まり、自然体の楽しい会話の中で、私とお2人のプチお食事会になり話は大いに弾んだ。
そして私は一足先に帰宅。帰り際に「何度かお逢いしてみたら?」と伝え、その後のお話と交際については2人にお任せした。
翌日「又お逢いしたいです」との彼女からの明るい声に、嬉しい予感。
時々交際の報告を受けて、相談にのりながら見守った3ヶ月。そしてプロポーズ。
溢れるほどの情報がある昨今で条件ばかりに気を取られてか、お見合いすらも出来にくい昨今の現状を思うと
あの時代は地域のお節介叔母さんが大いにまかり通ったのだろう。2人の笑顔とご両親のお喜びにいかばかりか。
地域の少ない情報の中でのご縁組みではあったけれど、不思議と成婚が続き益々前向きに紹介への意欲が湧いて来た。
寂静の大好きな仲人、そして定年のない仕事が魅力的で1999年9月に起業し協会に所属した。
その後も依頼は続き「親戚の長女にご養子を・・・」「実家の長男にお嫁さんを・・・」等の田舎の口コミが続いた。
会社設立後はボランティアではなく、入会金、月会費の料金が設定された。
気楽にお引き合せをしてご馳走をしながらの食事会スタイルが料金設定で一挙に変わり、私自身戸惑い抵抗もあった。こ
の2人の結婚を礎にして「結婚相談所埼玉 齋藤企画」が誕生した事になり、心から深い感謝の念を抱いている。
開業後暫くは、兄が無料で弟が有料の様な状況が続き、戸惑ったがご理解頂いた。
寂静の仲人第一号のおふたりはすでに3人のお子様も自立され、お孫さんが5人。
ご夫婦は退職後、住み慣れた山里の我が家で花作りと農作業に勤しみ楽しく毎日。
週末に訪れる3家族は日頃の家事や雑務を忘れて羽を伸ばし、孫達の絶え間ない歓声が山々に響き渡り幸せ時間だと言う。
今、寂静が仲人としてご縁組みを続けていられるのは、このお2人の成婚・結婚がきっかけとなった事は間違いなく
あの時「誰か良い方いたらご紹介下さい」の言葉がなかったら、48年間、568組の成婚はなかったろう。
まさに今の寂静を創ってくれたのはその2人。感慨深く思い返し感謝感謝である。
【公式HP成婚事例より抜粋:埼玉県西部在住 30代男性】
結婚相談所 埼玉 30代男性 婚活
関連記事