ちょっと名の知れた飲食店さんが、不定期に開催する合コンがあり
そこに高校の同級生に誘われ参加したTさんは、26歳の会社員。同級生も一緒だからと気楽な気持ちで出かけた。
世話好きで情に厚い店主を慕って賑わう店で、常連さんに声を掛けて独身の男女に出逢いの場を提供しているので、安心して出席したと言う。
当日、男性6名女性5名で、年令は20代後半から30代前半で
皆きちんとした服装で良識ある人達だと感じたらしい。
食事をしお酒も飲みながら仕事や趣味の話で楽しく盛り上がり、予定の二時間半をオーバーしてお開きになった。
お互いの希望があれば自己責任で連絡先を伝え合いライン交換もOK。
この日はTさんともう一組がカップルになり、後は当人同士で連絡を取り合うシステムらしい。
店はあくまで結婚を希望する方を集い場所の提供をするだけ。飲食代は男性がお支払い、女子は無料。
一緒に行った友人はタイプの人はいなかったが、Tさんの交際を応援してくれた。
マッチングしたお相手は建築設計の仕事をしており、趣味の話も楽しくTさんも家族構成や
時々行く海外旅行の話をしたり、ドライブを楽しんだり、逢う毎に気持ちが前を向いたTさん。
交際三か月が過ぎた頃、スマホに子供の写真を見て、彼は子供二人のいる妻帯者だった事を知った。
Tさんは人が信じられなくなったと涙ながらに打ち明けてくれたが、彼女の気持ちを思うと憤りあるのみ。
この合コンで店主はお店の売り上げが上がり、男性客はお金を払いはするが楽しく食事が出来お酒も飲めるし
そして女性はタダで飲食ができると言う事だ。聞けば聞く程、実に安易で無責任で不安定な出逢いだ。
自己責任とは言え、結婚を目的の出逢いを言うのなら、独身である事は必須の条件。
Tさんのお相手は、知り合いの方に合コンがあると言われ軽い乗りで出席し、騙したつもりはないとも言ったらしい。
この様な安易な出逢いから起こるトラブル相談は「結婚相談所埼玉」当社の顧問弁護士宛てに増える一方である。
真剣に結婚を考えるのなら、身元確実は必須絶対条件。結婚を目的と称して安易な出逢いを創ってはいけない。
Tさんは、気持ちを切り替え一年後、爽やかな病院勤務の医療従事者と当社で結婚を決め、只今子育て奮闘中である。
開業45年目にして仲人の使命と責任を改めて思う。